のんび~り注文住宅建築紀行

2児の母が家を買おうか迷ってから家を建てるまで

ずっと住む家を買う

新築分譲マンションを買おうと、契約寸前までいったことがある。念のため、知人で以前不動産営業をしていた人にアドバイスを求めた。そうしたら、「いずれは夫の地元に帰って住むつもりなら、他の場所のマンションはやめたほうがいい」と言われた。

いずれ転居したいと考えるなら、いつかはマンションを売ることになる。マンションを売って、そのお金で次の住居を購入したい。ただ、なかなかそううまくはいかないのだ。すぐにマンションが売れるわけではない。売れるには長い期間待っていなければならないかもしれない。でもこちらにも転居したいタイミングというものがある。そのタイミングに合わせて売るならば買い叩かれて損をすることになるかもしれない。買い叩かれたくないならばちゃんと売れるまでマンションと新居の二軒を所有する必要があるが、もちろん二軒の家を維持するには単純に二倍のお金がかかるのだ。

つまるところ、一般庶民は家を建てるなら終の住みかとして建てろということだ。わたしたち夫婦は子育ては一軒家でしたい。どちらも一軒家で育って、マンションで子育てするイメージがない。ということは、「マンションは買えない」と結論づけた。その分野に詳しい人のアドバイスは聞いておくものだと思った一件であった。

夫婦間の好きなテイストの違い

家を建てるにあたって、夫婦間での意見の統一はなかなかむずかしいものだ。ちがう家でちがうものを食べて育ってきた、血のつながっていないふたりなのだ。しかたがないところはある。

わたしは可愛い雰囲気のものが大好き。ピンクとか、お花とか、レースとか、レンガ、シャンデリアなんか。主人はかっこ良くて落ち着いた雰囲気のものが好きだ。この片鱗はモデルハウス見学やハウスメーカーの建てた家(住んでる人がいる)を見学していてじわじわ明らかになってきていた。わたしは白いキッチンが好き。主人は、黒いキッチンに目を奪われる。

けっきょく、どうしたかというと主人が自分に合わせてくれた。わたしのほうが子育てをメインで担い家にいる時間が長いであろうということと(子どもが保育園に入れなかったらいったん失職してしまう可能性もある)、主人はそこまでデザインにこだわりがないとのこと。譲ってもらってすごくありがたかったけど、どうしても主人が譲れないところは彼の要望に合わせた。だって、ふたりとも好きな家を建てたいんだもの。

具体的には、

主人は細くて横長のタイルっぽい外壁
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は嫌い。なので、わたしはそれ以外のサイディングボードを選ぶ。

主人は一階のトイレの壁紙やタイルはシンプル系にしたい。そこで、わたしは自分の好きなくすみピンクの花柄の壁紙を二回のトイレに使う。

主人は主寝室の壁紙は暖色はイヤ。わたしが寒色の中から選ぶ。

みたいな感じです。

そういえば、婚活の記事かなんかで「好きなものが同じよりも嫌いなものが同じほうが付き合いが長く続く」と聞いたことがあります。好きなものより嫌いなもののほうが人生の満足度には影響が大きいのかもしれない。なんとか、ふたりの嫌いなものをうまいこと避けて楽しい人生をいっしょに歩めたら良いな。

土地選びの話。

家を建てたいなら土地が必要だ。持っていればいいけど、無かったら土地も買うことになる。土地選びの、お話。

わたしたちの住む街は海のそばの街だ。サーファーもいっぱいいるし、風の強い日に海辺に行けばウインドサーフィンの帆がきらきらひかっている。そんな街なので、土地には主に3種類あるのだ。

①ひとつめは、海のそばの低地。鉄道の駅も低地にあるので交通の便もいいし買い物にもいい。しかし、昨今の水害が多い状況をかんがみると津波や浸水の心配から自由になれるとは言えない。

②ふたつめは、小高い土地。標高が高ければ水害は心配しなくていい。家って床下浸水するだけでダメになっちゃうそうだから、そこは安心だ。だが、不便だ。鉄道の駅からさらにバスに揺られないと帰りつけない。

③最後は、上記二つのあいだ。坂だ。低地から小高い土地に行く途中の場所は比較的駅から近く、それでいて水害の心配も少なくなる。もしかしてこれが最良なのでは?!と思うのだが、なんせ坂なのでひとつの土地の中でも高低差があるのだ。そしてそれをならしてあるので、ひっきょう、隣の土地との間に段差ができる。この段差が大きいと、家を建てる際に離して建てるか(離す距離は法律で決まっている)、強固な壁(費用がけっこうかかる…)を築いて段差が崩れたときに家に被害が及ばないようにしなければならない。

どれも一長一短なのだ。

われわれは、自分達の財力で可能な範囲で便利な場所を探していたらちょうど③ばかりに当たったらしく、買う前にハウスメーカーの人に見てもらうと「この土地は買わないで」と言われてばかりだった(土地を買う前に、ハウスメーカーを決めることをおすすめします。あるハウスメーカー営業によると土地を買ってからハウスメーカーに来たお客の土地は、たいてい家を建てられない土地だそうです。不動産屋は売るプロだけど建てるプロじゃないから、家を建てるのに不適な高低差のある土地をどんどんすすめてくる)。「なんでじゃー!」と困りながら、ついに通勤時間を犠牲にして山の上の土地を買ったわけです。

結果、今のコロナ禍になり主人の通勤頻度が月に一度ほどになったので、一番心配した通勤時間は問題なかったのですがそんなこと当時はわからなかったのでどきどきしたなあ。

家を買うタイミングの話

家を買うタイミングというのはむずかしい。子どもが大きくなってきて家が狭くなり家を買う人もいれば、妊娠中に計画する人もいる。また、子どもができる前に買う人もいる。

一見、子どもの人数や性別が出そろってから家を買うほうが子供部屋の数を考慮しやすいように思える。そもそも、子どもがひとりなら一戸建てよりマンションのほうが管理やセキュリティ的に優れているかもしれないし。しかし、子どもがいる状態でのハウスメーカーとの打ち合わせや商談はけっこうたいへんなのだ。われわれがそうだったのだが、子どもがさわいだり危ない場所にいかないように基本は夫婦のうちどちらかがついていることになる。すると、もうひとりは営業さんの話をちゃんと聞けず、場合によっては営業さんに同じ話を二度させてしまったり。心苦しい…。子育てが家をほしいと思った動機でもあり、家作りの速度を二分の一にする原因ともなるのだ。

いっぽうで、妊娠中ならば体はしんどいが子どもはおなかの中におさまっていてくれる。いちおう、大人の都合で動けるのだ。そしてまだ妊娠していなければ夫婦の機動力はさらに高い。

一般に、

【今後の生活スタイルの確定度合い】
子どもができる前<妊娠中<子どもがいる時

【動きやすさ】
子どもができる前>妊娠中>子どもがいる時

というわけだ。そしてもうひとつ、

【ローンの組みやすさ】
子どもができる前>妊娠中>子どもがいる時

ということも言える。子どもができてどんどん大きくなっていくともちろん親であるわれわれも年をとる。住宅ローンで月々の支払いが一番少なくなるのは35年ローンだが、30歳で組んでも返し終えるのは65歳。35歳で組むと70歳まで返し続けることになり、40歳で組むとなんと、75歳までなのである。40歳で35年ローンはちょっとむずかしいかもしれないな。

とどのつまり、家を買うタイミングはいつが良いのかというと、「いつでもいい」。いつ買っても大きなメリットとデメリットがある。夫婦で納得して買えたら、その時が一番の買い時ってことかな。

階段の笠木の色 これでいいのか…

※2020.3.15:階段の腰壁の上の部分は笠木というそうです。記事を修正します。



これも現在進行形の悩み。いったん決めたんだけど、やっぱりもやもやする…。

 

わが家は玄関ドア、室内ドア、リビングや廊下の壁紙、窓枠、造り付けの棚、巾木(壁と床の間に細くつけてある木材)はすべて白に統一した。床の色がダークブラウンなので少しでも室内を明るく広く見せたいためである。ところが、階段の笠木の部分(画像の手すりの横の茶色い部分)、

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https://dzz1fhv669pw4.cloudfront.net/12974/________4_.png.jpg

これを茶色にしてしまったのだ。まーったく意識しておらず、てっきり床以外は白で統一したと思っていた。しかし先日現場を見に行ったら茶色い板が貼られていて、「ガーン」。夜も眠れなかったのだが、けっきょくそのままでいくことになった。だって追加で10万円かかるんだもの…

 

でも、大丈夫だろうか。後悔しないだろうか。あとで後悔して、階段を通るたびに嫌にならないだろうか。たぶんならないけど、なったらどうしよう。―と、いまだにじゃっかんくよくよしているのである。最終確認のときに3D確認とかあったらよかったのになあ。みんなこういう勘違いというか、見落としってないんだろうか。

玄関ポーチの柱に金属が見えている…

このブログの他の記事はここ数年のおうち計画の道のりを思い出しながら書いているのですべて過去の回想なのだが、この記事は今まさに悩んでいる最中の話である。

 

2週間に一度くらいの頻度で建築現場を見に行っている(ほんとうはもっと行きたいのだがちびが二人いると雨が降ったり、夜眠れていなかったりで、週末に現場に行けなかったりする)。さて、今日は現地で外構業者さんと打合せだったので室内は見れないが現地に行ってみた。そういえば、玄関ポーチの柱の根本に金属がむき出しなのである。

 

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https://realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/11193396096/

こんな感じ。ハウスメーカーに問い合わせてみてもググってみてもこういう仕様のようなのだが、これ、変じゃない?!どうやら、追加で4万円程度支払えばむき出しの金属部分にタイルを張り付けてくれるようなのだが、どうするべきか。

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https://www.welldone.jp/works/5377.html

夫に相談したところ、「追加料金を払うくらいならそのままで良いのではないか」と言うが、そもそもわたしがこの金属むき出し仕様が気になりだしたのは道を歩いていたら夫がとある家の玄関ポーチを見て、「工事中なのかな」「おれらの家の玄関ポーチのあのままってことないよね」と言い出したからなのである。いいのか?気になってたじゃない!!

 

できてしまえば気にならないような気もするし、でも後悔しそうな気もするし。どうしようかな…

子ども部屋を何部屋つくる?

当初、うちは子供部屋を3部屋作ろうと思っていました。総二階で2階に3部屋の子供部屋。

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子供部屋3部屋

ギリギリいけます。でも、そうすると収納がかなり少なくなっちゃうんですよね。屋根裏収納を考えたり、

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屋根裏収納


1階に収納を大きくとったりすることも考えました。

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1階収納


しかし、やっぱり子供部屋3部屋はとりすぎだなあ…。そもそも子どもが3人できる保証もありませんし(現在、2児います)。

 

というわけで、子供部屋は2部屋だけに削っちゃいました。じゃあ、子ども3人計画はどうするのか?というと…

 

現在

  • 1人目…2歳
  • 2人目…0歳

中学生になった者に個室を与えていくとすると、

11年後

  • 1人目…中学1年生(個室をもらえる)
  • 2人目…小学5年生

これで、1人目が個室をもらえました。

13年後

  • 1人目…中学3年生(個室をもらえる)
  • 2人目…中学1年生(個室をもらえる)

2人とも個室をもらえました。これで、個室は2つとも埋まっています。

しかし、

17年後

  • 1人目…大学1年生
  • 2人目…高校2年生(個室をもらえる)

これで、個室は1つだけしか要らなくなりました(1人目には独り暮らししてもらう必要がありますが…)。そうすればここに

  • 3人目…中学1年生(個室をもらえる)

を追加できるわけです。

念のため、1人目が1年浪人することを考えて

18年後

  • 1人目…1浪の末、大学1年生
  • 2人目…高校3年生(個室をもらえる)
  • 3人目…中学1年生(個室をもらえる)

あら!完璧!3人目が2人目と5歳差なら、個室は2つで足ります。というわけで、5歳以上差か、そうじゃなければ2人兄弟というのが現在のプランです。頭いい!!