のんび~り注文住宅建築紀行

2児の母が家を買おうか迷ってから家を建てるまで

住宅展示場に初めて行ったときの話 ~へーベルハウス編~

「家を建てたい」ということだけ決まっても、ハウスメーカーをどこにするのか?ハウスメーカーを決めないと相談する相手もいないし、宙ぶらりんです。われわれ夫婦はまだ何もわからないまま0歳児を連れて、住宅展示場に繰り出すことにしました。

ここが住宅展示場か…!

20件くらいの綺麗な家が建つ、ちょっとした街みたいです。タマホーム、セキスイハイムなど、CMで聞いたことのある住宅メーカーののぼりがたくさんひるがえっています。最初に訪れたのは盛夏でした。子供用のビニールプールや風船ですごくにぎやか。「そうか、家を建てる動機って子育てが多いから、『将を射んとすれば子供を射よ』ってか」と納得もしたり。

とりあえず、モデルハウス入り口のおねえさんに勧誘されるままにヘーベルハウスになんとなく入ってみます。玄関でくつを脱ぐのか!本当のおうちみたい。ベビーカーはどこに置こうか迷って、シューズクロークの前に置かせてもらいました。こういう設備が今風なのか、ベビーカー置くにはちょうどいいなあ。

やる気のないへーベルハウス営業

男性営業マンはびしっと背広を着て、目力がスゴいです。自信ありそう。初めにアンケートを書くのですが、すごい具体的に書くんですね。資金とか、土地を持ってるかとか、家族構成とかとか。見学というか商談なんだなあ。うちは時期はなんにも決まってないので「数年後?」と書きました。他は「未定」な感じで。営業さんの成績にならないのでてきとーに扱われるかしら…。

話をしていると、うちに「即建てたい!」というやる気がないのが伝わったのかやはり営業さんの温度感は低め。自分も仕事で営業をしていたことがあるので「数字にならなくて申し訳ない…」と思いながら話していると、「土地はお持ちですか?」と聞かれました。夫の実家の土地で建てても良さそうなところがあったのでそれを話すとぼそっと「あんのかよ」と。…?!

今、あんのかよって言った?!?!聞き間違い??後で夫と話してみるとやはり言っていたよう。営業としてどうなのでしょうか…。自分は一気にヘーベルハウスのイメージが下がっちゃいました。いつ建てるかわからない、顧客かどうかわからない存在から、土地があって比較的家を建てるハードルの低い見込み顧客へのラングアップを彼の中でした瞬間だったのかもしれませんが、にしてもねえ。

ちなみに、ヘーベルハウスは会社名ではなく旭化成という会社の中に住宅部門があり、一括採用らしいです。旭化成といえば、日本の化学メーカーで第二位の最大手。東大卒のかたとかもたくさんいるのでしょう。「この営業さんも高学歴でプライドも高くて顧客を値踏みしまくってるのかしら」なんて、自分もけっこう高学歴なのですが高学歴への偏見を思っちゃいました。

あれ、へーベルハウスわるくないかも

営業さんの不遜な態度に唖然としたものの、まだ聞き間違いかもと思っていたのでヘーベルハウスハウスの見学を続行します。室内を見学してみると、素敵…!ひらけたキッチン、ゆったりしたリビング、和室も今風でおしゃれです。こんな家に住めたらなあとどきどきしました。

ヘーベルハウスの売りは、強固な構造。鉄骨のまわりに強固な外壁があり(CMでご存じの方も多いかもしれませんが石壁みたいなやつです)、地震対策のための斜めの柱みたいなやつはクロスで両方とも延びる構造(だったはず)。

われわれ夫婦は両方とも理系で、こういう機能重視の理詰めの説明は好印象。しかも、説明にまったく矛盾や破綻がないし(これはけっこうすごいことで、後述しますが他社は営業が自社の家の構造を理解してなかったり、質問しても納得のいく説明をしてくれなかったりということはザラでした)。

また、自分は東日本大震災を仙台で経験しており、怪我や金銭的被害こそしなかったものの大きな揺れで死ぬかと思って大学に受かったばかりの妹の頭をかばったり、仙台駅前を埋め尽くすバスを待つ人々が難民のように見えたり、アパートの電気もガスも止まり缶詰を食べたり、大家さんちの電池ストーブでもちを焼いてもらって食べたり、そこで聞いたラジオで「若林区では数百人の遺体があるという情報もあり」という話を聞いて呆然としたり、という記憶があるので震災に強いのは非常に魅力的に映った。

第一印象がわるかったせいか、その後の説明を聞いてヘーベルハウスの株はうなぎのぼり。ヘーベルハウスで30年前に建てたおうちを見る、という見学会にその場で申し込んでモデルハウスを後にすることになる。

機能をメインで主張してくるハウスメーカーは少ない

ヘーベルハウスの見学を終え、ほくほく顔でモデルハウスを後にしたわたしたち。せっかく住宅展示場まで来たのだからと、他にもいくつかハウスメーカーを見ていくことにします。

タマホームの営業は45歳くらいのおじさん。ダミ声でなんだか印象が悪いです。住友不動産からの転職組で、転職者はけっこう多いらしい。それって、会社としていいことなの…?

ウィザーズホームの営業は30歳にはなってないお兄さん。もしかしたら新卒かな?自信なさげで、あまり説明もしてこなかった。イベントのお誘いは断っちゃいました。

ぜんぜん説明が心に入ってこない。住友不動産、タマホーム、ウィザーズホーム、と見てみたはいいものの、ヘーベルハウスほど家の機能を声高に主張するハウスメーカーは無かった。訊くと教えてはくれるがどこも似たような説明ばかり。子どももぐずってきたのでそろそろ展示場を後にすることにする。