のんび~り注文住宅建築紀行

2児の母が家を買おうか迷ってから家を建てるまで

土地選びの話。

家を建てたいなら土地が必要だ。持っていればいいけど、無かったら土地も買うことになる。土地選びの、お話。

わたしたちの住む街は海のそばの街だ。サーファーもいっぱいいるし、風の強い日に海辺に行けばウインドサーフィンの帆がきらきらひかっている。そんな街なので、土地には主に3種類あるのだ。

①ひとつめは、海のそばの低地。鉄道の駅も低地にあるので交通の便もいいし買い物にもいい。しかし、昨今の水害が多い状況をかんがみると津波や浸水の心配から自由になれるとは言えない。

②ふたつめは、小高い土地。標高が高ければ水害は心配しなくていい。家って床下浸水するだけでダメになっちゃうそうだから、そこは安心だ。だが、不便だ。鉄道の駅からさらにバスに揺られないと帰りつけない。

③最後は、上記二つのあいだ。坂だ。低地から小高い土地に行く途中の場所は比較的駅から近く、それでいて水害の心配も少なくなる。もしかしてこれが最良なのでは?!と思うのだが、なんせ坂なのでひとつの土地の中でも高低差があるのだ。そしてそれをならしてあるので、ひっきょう、隣の土地との間に段差ができる。この段差が大きいと、家を建てる際に離して建てるか(離す距離は法律で決まっている)、強固な壁(費用がけっこうかかる…)を築いて段差が崩れたときに家に被害が及ばないようにしなければならない。

どれも一長一短なのだ。

われわれは、自分達の財力で可能な範囲で便利な場所を探していたらちょうど③ばかりに当たったらしく、買う前にハウスメーカーの人に見てもらうと「この土地は買わないで」と言われてばかりだった(土地を買う前に、ハウスメーカーを決めることをおすすめします。あるハウスメーカー営業によると土地を買ってからハウスメーカーに来たお客の土地は、たいてい家を建てられない土地だそうです。不動産屋は売るプロだけど建てるプロじゃないから、家を建てるのに不適な高低差のある土地をどんどんすすめてくる)。「なんでじゃー!」と困りながら、ついに通勤時間を犠牲にして山の上の土地を買ったわけです。

結果、今のコロナ禍になり主人の通勤頻度が月に一度ほどになったので、一番心配した通勤時間は問題なかったのですがそんなこと当時はわからなかったのでどきどきしたなあ。